アップリカのチャイルドシート「クルリラ エックス プラス」がマイナーチェンジ
2025年7月にアップリカのチャイルドシート「クルリラ エックス プラス AB」が発売されました
2024年7月に旧モデルの「クルリラ エックス プラス」を発売してからの1年後のマイナーチェンジです

何が変わったんだろう?
この記事では最新モデル「クルリラ エックス プラス AB」と旧モデル「クルリラ エックス プラス」の違いを徹底比較します

ベビー用品専門店で店長歴15年のしょぱがわかりやすく解説します
この記事では、商品名を明確に区別するため、
「クルリラ エックス プラス」…「プラス」
「クルリラ エックス プラス AB」…「AB」
と表記します
この記事では以下の3点を解説します
この記事を読めば、プラスとABの違いがわかるので、どちらが自分に合っているかがわかります
結論、今回のマイナーチェンジでの変更点は以下の4点です
- ナチュラクッションの一部素材がニット→メッシュに変更
- フィットアジャスターの一部素材がニット→メッシュに変更
- 調整ベルト固定部が面ファスナー→ホック式に変更
- カラーがネイビーとグレーに変更
クッションやフィットアジャスター(頭周りを保護するパーツ)の素材を一部メッシュに変更して通気性が改善されているので、新生児~乳児期が夏場のお子さんにはABがオススメです
大事な赤ちゃんの命を守るチャイルドシート選び
この記事が赤ちゃんだけでなくママさん、パパさんにも快適なチャイルドシート探しに少しでも役立てば幸いです
クルリラ プライトやプラスライトとの比較はこちらの記事で解説してますので、合わせてご覧ください
「クルリラ エックス プラス」と「クルリラ エックス プラス AB」の違い4選
| クルリラ エックス プラス | クルリラ エックス プラス AB | |
|---|---|---|
| 発売日 | 2024年7月 | 2025年7月 |
| 本体価格(公式サイト) | 7万2000円 | 7万2000円 |
| 対象年齢 | 後向きシート:身長40cm~105cm 前向きシート:身長76cmかつ月齢15カ月以上~105cm | 後向きシート:身長40cm~105cm 前向きシート:身長76cmかつ月齢15カ月以上~105cm |
| サイズ | 後向き:W44cm×D69.5~77cm×H46~62cm 前向き:W44cm×D66~72.5cm×H52~69.5cm | 後向き:W44cm×D69.5~77cm×H46~62cm 前向き:W44cm×D66~72.5cm×H52~69.5cm |
| 重量 | 13.8kg | 13.8kg |
| カラー展開 | グレージュ・ネイビー | グレー・ベージュ |
| リクライニング | 5段階 | 5段階 |
| クッション構造 | 全面ニット素材 | 一部メッシュに変更で通気性UP |
ナチュラクッションの素材がニット→一部メッシュへに変更

出典:アップリカ公式
「クルリラ エックス プラス」シリーズはアップリカが特許出願中の「ナチュラクッション」を採用しています
「ナチュラクッション」の特徴はベッドで寝ているような自然な姿勢で、楽に呼吸ができるように設計されています
さらに衝撃があると、クッションのカタチが変わることで衝撃を分散して赤ちゃんを守る優れもの

実際に触ってみると厚みがあって安定感のあるクッションでした

出典:アップリカ公式
このナチュラクッションの素材が
- 「プラス」…すべてニット素材
- 「AB]…背中部分のみメッシュ素材
に改良され、汗がたまりやすい背面の通気性が向上しています
ナチュラクッションの使用は生後0~6か月程度
この期間が夏場になる赤ちゃんには通気性のよい「AB」が向いていると思います
フィットアジャスターの素材がニット→一部メッシュに変更

フィットアジャスターとはヘッドレストのことで、お子さんの頭部を保護するパーツです
こちらもナチュラクッション同様一部がメッシュ素材に変更されています
調整ベルトが面ファスナー→ホック式に変更

調整ベルトとは肩ベルトの長さを調整するためのもので、主にお子さんの股下から飛び出ています

調整ベルトはチャイルドシートの背面を通り肩ベルトにつながっているので、調整ベルトの長さを変えることで肩ベルトの長さが連動して変わります

「肩ベルトの調整方法がわからない」という問い合わせは多いので、事前に知っておきましょう
この調整ベルト先端の留め具が面ファスナー→ホック式に変更されています
面ファスナーとはマジックテープのことで、先端の留め具がマジックテープ→ボタンに変わったというイメージです
ホック式に変更されたことで、面ファスナーより先端部分が外れにくくなります

ホック式の方が見た目がスッキリします
カラーが「ネイビーとグレージュ」から「グレーとベージュ」に変更


カラーバリエーションは各2色
- 「プラス」…ネイビーとグレージュ
- 「AB」…グレーとベージュ

今回のマイナーチェンジで操作性に変更はなかったので、好きなカラーで選ぶのもありだと思います
「クルリラ エックス プラス」と「クルリラ エックス プラス AB」の共通おすすめ機能5選
次に「プラス」と「AB」の共通のおすすめ機能を紹介します
チャイルドシートの最新安全基準R129適合で安心

出典:アップリカ公式
「クルリラ」シリーズはどちらもチャイルドシートの最新安全基準R129に適合しています
2023年9月から適応されている最新の安全基準を満たしているので、側面からの衝突にも配慮された安心設計です
さらに国土交通省が毎年実施している「チャイルドシートアセスメント」でクルリラシリーズの「クルリラ ビッテ エックス プラス」が高評価を獲得

国から安全性の高さが認められています
最新基準R129についてはこちらの記事で詳しく解説してますので、気になる方はどうぞ
ISOFIX(アイソフィックス)取付で誰でも確実取り付け
最新安全基準R129ではISOFIXでの取付が原則です
ISOFIXとはチャイルドシートの専用バーを車に内蔵されているバーに差し込む取り付け方法のことで、チャイルドシート取り付け時のミスユース(取付が不完全な状態)を防げます
JAFの調査によると、従来のシートベルト固定では約30%の取り付けにミスユースが発生していたそうです
ISOFIXなら確実に取付できるので、安心して運転に集中できますね
ISOFIXについてはこちらの記事で詳しく解説してますので、気になる方はどうぞ
「ナチュラクッション」+「マシュマロGキャッチ」でしっかり保護

出典:アップリカ公式
ナチュラクッションは生後0~6か月に使用するお子さんを寝る姿勢に近い角度にして呼吸を楽にするクッションです
マシュマロGキャッチは厚み40mmの極厚クッションのことで、フィットアジャスター(ヘッドレスト)に内蔵されています

2種類の高機能クッションでお子さんを振動や衝撃からしっかり保護してくれます
サイドターンレバーで回転ラクラク

出典:アップリカ公式
回転レバーがシート両側面に設置されているので、回転がスムーズです
回転レバーが股下にあるものが多いですが、個人的にはサイドレバーがオススメ
股下レバーとサイドレバーの位置の差は約30cm
わずかな差ですが、お子さんを抱いた状態で操作すると、この差はかなり大事です
少しでも届きやすい位置にレバーがあることで、ママさん、パパさんと負担が軽減されます

特に背の低い方には手が届きやすいサイドレバーをオススメします
セパレート構造で取り付け、付け替えもスムーズ

出典:アップリカ公式
セパレートシステムとは、シートとベースが着脱可能な構造のこと
シートとベースが分かれるメリットは以下の3点です
ISOFIX固定が簡単
ISOFIX式チャイルドシートの難点は重いこと
ISOFIX式チャイルドシートは13kg前後のものが多く、これを持って車に取り付けるのは結構大変です
セパレート構造であれば、取り付け時には本体を外してベースのみを先に取り付けできます
- シート+ベースの重量…13.8kg
- シートのみの重量…6.4kg

本体とベースが一体式のモデルと比べて約半分の重さで取り付けできます
またISOFIXバーを差し込む際に差し込み口が見えやすく、取り付けもスムーズです
車内が暑い、寒い時期は室内で保管できる→乗ってすぐ快適な温度
車内に常時設置されたチャイルドシートのクッションは熱い、冷たい空気がこもるので、エアコンで車内温度を快適にしてもチャイルドシートの温度が適温になるには少し時間が必要です
お出かけするにはこの時間を逆算して準備するのが意外と面倒
セパレート構造なら暑い、寒い時期はチャイルドシートを快適な室内で保管が可能
車内の温度が適温になればチャイルドシートを設置してすぐに出発できます

赤ちゃんとのおでかけは準備が大変なので時短になるのはうれしいですね
「クルリラ」シリーズはトラベルシステムには対応していないのでお子さんを乗せたままの着脱はできません
トラベルシステム対応のチャイルドシートをお探しなら、コンビの「THE S」をこちらの記事で解説してます
2台以上の車でシェアが便利→ベースのみ追加購入で快適付け替え
チャイルドシートを2台以上でシェアする予定の方にはセパレート構造がオススメ
せっかく頑張って取り付けた重たいチャイルドシートを、付け替えごとに何度も持ち上げるのは特に女性には大変です
セパレート構造ならベース部分を追加購入しておけば付け替えは本体のみだけの移動で済むので、付け替えが抜群に快適になります

「1台のチャイルドシートを2台の車でシェアする予定だったけど、付け替えが大変だったのでやっぱりもう1台買います」とご来店されるお客様もいらっしゃいます
シルキーエアーで通気性◎

出典:アップリカ公式
赤ちゃんは汗っかき
特に背中は汗がたまりやすいので汗疹(あせも)ができやすく注意が必要です
クルリラシリーズはシルキーエアー構造で通気性にこだわった設計
背面に空気の通り道が確保されているので、汗がたまりやすい背中を快適に保ってくれます
実際に触ってみたレビュー「シートの素材に優劣はなく好みできめるべし」
今回マイナーチェンジはクッション素材の変更、カラーがメインです
それぞれを実際に店頭で触ってみた感想は以下のとおり
- プラス…手触りがよく高級感のある素材でシンプルなカラー
- AB…メッシュ素材でより高級感のあるカラー
どちらも快適な素材で優劣はなく、どちらの素材やカラーが好きかが決め手になると思います
使用方法には違いはありません
操作性のいい点は「高機能クッション」と「サイドターンレバー」
高機能クッション
「ナチュラクッション」や「マシュマロGキャッチ」でお子さんをしっかりホールドできて安心できます
マシュマロGキャッチのサンプルを店頭で触ってみましたが、手で押したときの包まれる感じが心地よく、衝撃吸収性の高さを実感しました
サイドターンレバーで回転ラクラク
レバーに手が届きやすいサイドターンレバー採用で回転が非常にスムーズでした

お子さんの乗せ下ろしは少しの差が大きな違いになります
特に背の低い方にはサイドターンレバーをオススメします
操作性のイマイチな点は「セパレート構造」と「肩ベルトパッドの外れやすさ」
お子さんが乗った状態でシートの取り外しはできない

シートをベースから取り外すにはベースの取り外しレバーを押してシートを少し押し上げてから、本体または肩パッドを持って持ち上げます
お子さんが乗った状態だと肩パッドはお子さんに密着しているので取り外しがスムーズにできないと思います
また本体を持つ場合も持ち手があると、より安定して持ち運べると感じました
これはトラベルシステム対応でないため、お子さんが乗った状態での取り外しを考慮していないためだと思います
トラベルシステムとはチャイルドシートとベビーカーを一体化または組み合わせて使えるようにしたシステムのことです

クルリラシリーズはトラベルシステムに非対応なので、シートを着脱はお子さんが乗っていない状態で使用しましょう
トラベルシステム対応のコンビ「THE S」についてはこちらの記事で解説してます
肩ベルトパッドが外れやすい
肩ベルトパッドはお子さんのよだれや飲みこぼしで汚れやすい部分
面ファスナー式になっており、ワンタッチで着脱可能なので常に清潔に保てます
着脱が簡単な点はメリットである一方、紛失する可能性があります

私が見学に行った店舗でも片方の肩パッドが外れて隣の商品の下に落ちていました…
使用時にはなくさないよう注意して使用しましょう
ただどちらのイマイチな点も使用方法を事前に把握しておけば問題なく使用でき、総合的に見て素晴らしいチャイルドシートです
「プラス」と「AB」どちらにするかはクッションの素材とカラーで決める
今回は2025年7月に発売された「クルリラ エックス プラス AB」と旧機種「クルリラ エックス プラス」の違いを解説しました
今回のリニューアルでの変更点は以下の4点です
- ナチュラクッションの一部素材がニット→メッシュに変更
- フィットアジャスターの一部素材がニット→メッシュに変更
- 調整ベルト固定部が面ファスナー→ホック式に変更
- カラーがネイビーとグレーに変更
どちらにするかの決め手はクッションの素材の好みです
操作性は変わらないので、素材にこだわりがない方は好きなカラーで選ぶのもありだと思います
実際に店頭で触った感想としてはサイドターンレバーで回転がしやすく、小さなお子さんもしっかり保護してくれるクッション性の高さが高印象でした
一方でセパレート構造ではあるものの、お子さんを乗せたままの移動は想定していない設計なので、トラベルシステムを活用したい方は注意が必要です
どちらか迷ってしまう方には、通気性が改善された「AB」をオススメします
同じクルリラシリーズのクルリラプライト、プラスライトとの比較はこちらの記事で解説してますので、合わせてご覧ください
トラベルシステムを活用したい方には、コンビの「THE S」がオススメですので、こちらの記事を参考にしてください
ご不明な点や質問があればお気軽にお問い合わせください
大切なお子さんの命を守るチャイルドシート選びを全力でサポートさせていただきます
車での移動がメインの方にとって、自分に合ったチャイルドシートを選ぶことは日々の生活満足度に大きく影響します
この記事が自分に合ったチャイルドシートに出会うための一助になれば幸いです
最後までご覧いただきありがとうございました






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