接客の際によく聞かれることはみんなの疑問

チャイルドシート売場で接客をしていると、いろんな質問をいただきますが、中にはよく聞かれる質問があります
「よく聞かれる質問=みんなの疑問」だと思うので、今回はベビー用品専門店で15年以上店長を歴任中の私、「しょぱ」がチャイルドシートの接客時によく聞かれること20選を紹介します
この記事を読めば、チャイルドシートについて、先輩ママさん、パパさん達から実際に寄せられた質問とそれらに対する私の回答・意見がわかります
これからチャイルドシートやジュニアシートの検討を始める方にとって、商品を選ぶ際の指針になれば幸いです

チャイルドシート&ジュニアシート共通編

チャイルドシートは何歳まで乗せてないといけないの?

法律での着用義務は6歳未満です。
身長が150cmになるまでは使用が推奨されています。

何でこんなに値段が違うの?

一般的に機能が増えると高額になります。
金額の違いは主に下の内容で決まります。
・いくつからいくつまで使えるか→使える期間が長いほど高額
・取り付けがシートベルト式かISOFIXか→ISOFIXの方が高額
・シートやクッションの性能(衝撃吸収性や通気性)→高性能なほど高額
・付属品の有無(サンシェードやカップホルダーなど)→付属品が多いほど高額

どれが売れてますか?

まずは人気商品をお伝えします。
ただお客様ごとに最適なチャイルドシートは異なるので、
ご予算や想定される使用環境を伺いながら
お客様に合ったチャイルドシートをご提案させていただいてます。

高い商品の方が安全でしょ?

高い=安全ではありません。
たしかに高額な商品の方がシートやクッションの性能が高いので、
衝撃から保護する機能は高い傾向にあります。
しかし、チャイルドシートは正しく使用してこそ効果を最大限発揮します。
高額な商品を誤って取り付けるくらいなら
安い商品を正しく取り付けた方が安全性は高いと思いますよ。

助手席で使用してもいい?

道路交通法上は違反ではありませんが、安全面を考慮するとオススメしません。
メーカーも後部座席への取付を推奨しています。
チャイルドシートを助手席に後ろ向きで取り付けた状態で事故に遭った場合、
作動したエアバッグの衝撃でシートごと押しつぶされてしまう危険性があります。
チャイルドシートの前向き取り付けやジュニアシート使用時も
エアバッグがお子様を圧迫したり、衝撃で車外に投げ出されるリスクが高まります。
後部座席では様子が見えず心配かもしれませんが、安全のため後部座席に取り付けましょう。
様子を確認するためには、ベビーミラーを使用すると便利です。

買うのとレンタルどっちがいい?

使用頻度によりますが、基本的に購入をオススメします。
チャイルドシートやジュニアシートは消耗品なので、
レンタル品はこれまでの使用状況がわからない点が不安です。
(おそらく業者さんが適切に管理されてると思いますが)
お孫さんの帰省や友人のお子様を乗せるなど使用頻度が数回しかない方は、
レンタルを検討してもいいかもしれません。
チャイルドシート編

取り付け方って難しい?

手順を理解すれば難しくないですよ。
チャイルドシートの固定方法には
・シートベルト式
・ISOFIX
の2種類があります。
シートベルト式→本体は軽量だが取付の精度に個人差が出る
ISOFIX→確実に取り付けできているか一目でわかるが本体が重たい
といった特徴があります。
車がISOFIX対応で、確実に取り付けたいならISOFIX対応商品をオススメします。
取り付け方に自信がない場合は、動画を検索して視聴したり、
店舗で店員さんに確認してみましょう。

新生児にはベッド型じゃないとダメなの?

ベッド型じゃなくても大丈夫です。
新生児用チャイルドシートには、
・シートがフルフラットになるベッド型
・シートに角度があるイス型
の2種類があります。
現在アップリカからベッド型が販売されており、人気商品のひとつです。
「頭が安定して呼吸が楽」な点がベッド型の特徴であるとされています。
ただ、チャイルドシート先進国ヨーロッパのメーカーである
サイベックスやマキシコシの商品もイス型が主流です。
お子様の呼吸を楽にしてあげたい場合はベッド型を検討してもいいと思います。
ベッド型は後部座席の横幅にある程度余裕が必要ですので、
軽自動車などコンパクトな車で使用予定の方は事前にサイズの確認をオススメします。

最初は後ろ向きで取り付けるって聞いたけど何で?
いつ前向きにするの?

事故や急ブレーキの衝撃を分散させるためです。
骨格が未発達な赤ちゃんは頭が重たいため、事故や急ブレーキで頭が大きく振られることになり、脳や脊髄が大きな衝撃を受けてしまう可能性があります。
後ろ向きで取り付けることで、背中全体で衝撃を受けるので衝撃を分散する効果があります。
新生児~生後15か月または身長76cmになるまでは後ろ向きでの使用が義務です。
チャイルドシート先進国のヨーロッパでは4歳頃まで後ろ向き取付を推奨している国もあり、
日本ではまだ数は少ないですが、4歳まで後ろ向きの商品もあります。

回転式の方がいいんでしょ?

必ずしも回転式がいいとは限りません。
たしかに回転式の方がお子様の乗せ下ろしが快適なので便利です。
ただ固定式と回転式それぞれにメリット・デメリットがあるので、
どちらのメリットをより重視されるかでお客様に合った商品は異なると思います。


ISOFIXって何?
何て読むの?

ISOFIXアイソフィックス)とは車にチャイルドシートを固定する専用器具です。
誰でも確実に取り付けできるメリットがあり、
2012年7月以降に製造された車には標準装備されています。
詳しくはこちらにまとめてます。

ロングユースタイプの方がお得でしょ?

1台で済めばお得です。
ロングユースタイプとは、一般的に0~4歳が対象のチャイルドシートに対して、
0~12歳頃まで使用できるタイプを指します。
これ1台で法律で定められた期間の使用を完結できるメリットがあります。
ただし、使用期間が長い分、
お子様の成長でチャイルドシートが思ったより窮屈になったり、
生活シーンの変化などで
想定外の買い足しが発生する可能性もあります。
お得だったかはチャイルドシート&ジュニアシートを卒業したときにはじめてわかります。

夏場は車内が暑くて子どもが汗をかいてるんだけど、暑さ対策には何がいいの?

主な暑さ対策として、
・扇風機…コンパクトな扇風機で赤ちゃんに風を送る
・保冷シート…凍らせた保冷剤を赤ちゃんの背面に取り付ける
・冷却スプレー…スプレーを噴射してチャイルドシートの温度を下げる
があります。
準備や保管の手間を考えると、扇風機が一番簡単で便利だと思います。
オススメの扇風機はこちらで紹介してます。
ジュニアシート編

対象年齢に満たないけどジュニアシートに乗せても大丈夫?
・今2歳半のお子様を3歳以降のハイバックタイプに
・今4歳のお子様を7歳以降のブースタータイプに

推奨しません。
ジュニアシートは年齢や身長に応じて
・ハーネス・・・・15か月以降
・ハイバック・・・3歳以降
・ブースター・・・身長135cm以上
の3タイプがあります。
誤ったタイプを使用すると、万一の事故の際にシートベルトがお子様の首やお腹を圧迫し、
重篤な症状につながる可能性があります。
ジュニアシートはお子様の命を守るものなので、年齢や基準に沿って使用することをオススメします。
詳しくはこちらでまとめてます。

ハーネスタイプを持ってるけど、ハイバックやブースターに買い替えたい

今お持ちの商品が使用したいタイプに切り替えできるかご確認ください。
ハーネスタイプはハーネスを外すことでハイバックタイプとして使用できます。
また背もたれを外してブースタータイプに切り替えできるものもあるので、
購入する前に今お持ちの商品で対応できないか調べてみることをオススメします。

ブースターって意味あるの?どれも同じでしょ?

ブースタータイプの役割は座高を上げてあげることです。
車のシートベルトは身長140cm以上の人を想定して設計されているため、
まだ小さなお子様の場合シートベルトが首やお腹にかかって危険です。
ブースターで座高を上げることで正しい位置でシートベルトが使用できます。
商品の違いに大きな違いはありません。
・ISOFIX対応かどうか
・クッションの質
で値段が異なります。

カップホルダーって必要なの?

個人的には不要ですが、
座席のカップホルダーが遠い場合はあると便利かもしれません。
友人の車に乗ったときはカップホルダーが便利なおもちゃ置き場として
活躍してました。
その他の質問

店員さんはどんなチャイルドシートを買ったの?
店員さんならこの中でどれを買う?

私は2016年にコンビの「ネセルターンリミテッド」という30,000円代の商品を購入しました。
当時はまだISOFIX対応商品も少なく、シートベルトで固定する回転式を選びました。
決め手は、
・地方でほぼ車移動=乗せ下ろしが楽なのがいい
・帰省で長距離移動も多い=クッション性にもこだわりたい
・高額なモデルはオーバースペックに感じた=30,000円代の回転式で十分
といった感じでした。
使用してとても満足感が高かったので、
今ならISOFIXで40,000~50,000円代の商品を選ぶと思います。

キャノピー(日よけ用幌)はあった方がいい?

なくてもいいと思います。
日差しが気になる場合は、窓につけるカーテンを使用してあげるといいと思います。
キャノピー付を希望される方は、幌のサイズが深くてチャイルドシート全体を覆えるものを選びましょう。
幌が小さいと、日よけ効果が期待できない場合があります。

シートマットはあった方がいい?

あった方がいいと思います。
私は当時シートマットの存在を知らず、3年間同じ座席にチャイルドシートを設置しましたが、
取り外した際にシートが少し変形してました…
お子様は食べこぼし、飲みこぼしもよくあるので、
今からチャイルドシートを使用するのであれば合わせて購入をオススメします。
悩みはお気軽にご質問ください
今回はチャイルドシート売場でよく聞かれること20選を紹介しました
私が入社した当時と比較して、Xやインスタの普及により店舗にご来店される前にある程度の情報を得たうえでご来店されるお客様が増えた印象があります
それでも実際に店頭で商品を見てみるといろんな疑問や悩みが生まれるものです
大事な赤ちゃんを乗せるものですし、高額な買い物なので悩みは尽きないかと思います
納得してチャイルドシートを購入するためにも、不明なことや質問があればお気軽にご相談ください
皆さんのチャイルドシート選びをサポートさせていただきます
自分に合ったチャイルドシートを選んで、お子様とのドライブを満喫しましょう
最後までご覧いただきありがとうございました

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