「baby in car」ステッカーの貼り付けは義務ではない
メインの移動手段が車の方にとって、必須の出産準備用品がチャイルドシート
チャイルドシートを設置するとなると、よく見かける「baby in car」ステッカーも貼らなければならないのかと考える方もいるのではないでしょうか
普段チャイルドシートの接客をする際に、「ステッカーは貼った方がいいですか?」「貼らないとダメですか?」という質問をいただくこともあります
まず前提として「baby in car」ステッカーの使用は義務ではありません
ただ義務ではないにもかかわらず、実際に多くのパパ・ママがステッカーを貼っているのは、赤ちゃんの命を守るためなのです
また世間では「baby in car」ステッカーのことをあまり快く思っていない方もいるため、貼っていればすべての方の理解を得られるわけではないことも知っておく必要があるでしょう
そこで、この記事ではベビー用品店で15年以上店長を歴任中の私が以下の2点について解説します
- ステッカーを貼るメリット・デメリットがわかる
- 自分に合った取付タイプがわかる
私の意見としては、子供の命を守るためにも貼ることをオススメします
この記事が新米パパさん・ママさんの悩みを解消する一助になれば幸いです
「baby in car」ステッカーを貼る目的は赤ちゃんを守るため

私がステッカーを貼った方がいいと考える最大の理由は「赤ちゃんの命を守るため」です
赤ちゃんを乗せての運転はいつも以上に慎重になり、スピードも出しにくいですよね
どんなにパパさん、ママさんが慎重に運転していても、赤ちゃんは急に泣きだしたり、嘔吐したりすることあるので、つい気を取られてしまうこともあるかもしれません
そのため多くのパパさん・ママさんが「ゆっくり走りますのでお先にどうぞ」「急停止するかもしれませんので車間距離にご注意ください」という意図でステッカーを取り付けています
さらにbaby in carステッカーの起源にはもっと深い意味があります
ステッカーの発祥はアメリカで、「赤ちゃんが乗っているから万一事故にあった際は優先的に助けてね」という意思を救助してくれる方に伝えるために作られたと言われています(諸説あり)
事故の際に赤ちゃんは自力で逃げたり助けを呼ぶことができないので、親御さんが万が一に備えて事前に準備しておくことが重要です
【baby in car】ステッカーが嫌いな人もいる
一方でステッカーを貼ることのデメリットも認識しておきましょう
それは後続ドライバーさんの反感を買う可能性があることです
ステッカーにネガティブな印象を持つ方の意見としては,「赤ちゃんがいなくても安全運転は当たり前なんだから貼る意味がわからない」、「幸せアピールにしか見えない」などが挙げられます
ネガティブな印象を持つ原因としては、
- 「事故の際に優先的に赤ちゃんを助けてほしい」という意図を知らない
- ステッカーを貼りながらも猛スピードで走ったり、荒い運転をしたりしている車に遭遇したことがある
などが挙げられます。
1.については、今後ステッカーの趣旨が広く認知されていく必要があると感じます
2.については、まず自分が安全運転はドライバーの義務であることを改めて肝に銘じて運転したいものですね
ただし、ネガティブな印象を持つ方からのいやがらせ、あおり運転などの被害を受ける可能性は低いです
実際に私も運転中にあおり運転をされたことはありません
まず自分が安全運転を徹底することで気持ちの良いドライブを楽しみましょう
【baby in car】と【baby on board】の違いはない

商品を選んでいると「baby in car」や「baby on board」など英語表記の違いが気になる方もいるのではないでしょうか
これらの意味に違いはありません
厳密には「baby in car」は和製英語で、正しい英語表現は「baby on board」なのだそうです
ただステッカーについては赤ちゃんが乗っていることが伝われば十分なので、そこまで気にする必要はないでしょう
どうしても正しい表現のものを使用したい方は「baby on board」表記のものを選ぶといいと思います
またbaby(赤ちゃん)からchild(こども)に切り替える必要があるかについても、特に決まりやルールはありません
最初に貼ったものが劣化したり、パパさん、ママさんが変えようかなと思ったタイミングで変更されるといいと思います
取付タイプは3種類
ここまでステッカーとして説明してきましたが、実際の取付タイプは主に3種類あります
・ステッカータイプ
・マグネットタイプ
・吸盤タイプそれぞれのメリット・デメリットについて解説します
タイプ | ステッカー | マグネット | 吸盤 |
---|---|---|---|
取り付け方 | 窓や車体に直接貼る | 磁力で車体に貼る | 車内側から窓に貼る |
メリット | 紛失のリスクがない | 取付・取り外しが簡単 | 取付・取り外しが簡単 紛失のリスクが低い |
デメリット | 剥がす際に専用品が必要 失敗すると車体が傷つく | つかない車もある 盗難のリスクがある | 見えにくいことがある 落下に気づかないことも |
・ステッカータイプ
車の窓や車体に直接貼るタイプ
メリットは、直接貼るので紛失のリスクがないこと、劣化しにくいことです
一方デメリットは、商品によってはうまく貼れなかったり、失敗することがあるようです
また剥がす際にはリムーバーなど専用品が必要な場合があります
ステッカータイプを購入される場合は事前に剥がし方も確認しておきましょう
・マグネットタイプ
車体に磁石のように貼るタイプ
メリットはボディに直接ペタッと貼るだけなので、取付・取り外しが簡単な点が便利です
複数の車に頻繁に貼り替えたい方にはこのタイプがぴったりです
一方デメリットとして、最近はボディ素材の変化によりマグネットがつかない車もあるようです
ご自身の車にマグネットが取付できるか事前に確認することをお勧めします
また取り外しが簡単なことで、盗難のリスクもあります
・吸盤タイプ
車の中から窓に吸盤で取り付けるタイプ
メリットはマグネット同様取付・取り外しが簡単で、万一落下しても車内側に残っていることが多く、紛失のリスクが少ないことです
一方車の内側から取り付けるため、後部窓の色が濃い車などは表示が見えにくくなる可能性があります
また吸盤の威力低下や意図せず接触した際に落下してしまうことがあります
「外れていることに気づかなかった」ということがないよう定期的に確認しましょう
まとめ
今回はbaby in car ステッカーについて紹介しました
ステッカーの取付は義務ではありませんが、万一の際にお子さんの命を守るためにも貼ることをオススメします
もし購入する際はタイプごとのメリット・デメリットを理解したうえで、自分の希望に合うものを探しましょう
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました
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